伝統楽器「楽」作りで田植え/湧川小中2000年4月14日


【今帰仁】伝統楽器作りで田植えに挑戦-。今帰仁村立湧川小中学校(我喜屋稔校長)の中学3年生15人は13日、今帰仁村湧川区(与儀常次区長)の水田で同区の伝統楽器「楽」の部品となるワラ作りのために田植えを行った。教師や区民ら約20人が慣れない生徒の田植えを手伝った。植えた苗は茎が太く部品に適した「台中65号」。7月に刈り取り、乾燥させワラにする。
「楽」は1998年に村指定文化財に選ばれた同区の伝統芸能「路次楽ろじがく」で使用するラッパ状の楽器。ワラは「楽」の音を出すかなめの部分に使用する。
田植えに初挑戦の生徒らはぬかるんだ田んぼを歩くだけでも一苦労。地域住民の指導で苗を四本ずつ一組にし、50坪(約165平方メートル)の田んぼに同間隔で一束ずつ植えていった。
嘉陽沙紀さん(14)は「慣れていないので腰が痛くて大変だった。でも楽しかった」とニッコリ。島袋潤君(14)と石川真君(14)は「地域の伝統文化は大切に守っていきたい」と話していた。
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