伴大作の木漏れ日:クラウドコンピューティングの本質 (1/3) - ITmedia エンタープライズ
「エンタープライズクラウドのように、クラウドを高性能で安価なコンピュータの1つとして
定義するマスコミや企業の情報システム部門の意識が問題 だ」。
僕の指摘について、多くの経営者もこれに気付いている。
情報システム部門の多くは依然として、SNSやブログ、公的機関の情報開示、
iTunes Store、Google、Amazon、Twitterなどのサービスを「Web2.0症候群」ととらえており、
コンシューマー向けサービスだと考えて いる。
しかし現在は、多くのサービスがクラウド上で動いている。クラウドはトランザクション
処理のコストを劇的に引き下げている。サービスの遮断やセ キュリティの細かな事故はあるものの、
情報漏えいのような大きな出来事は今まで聞こえてこない。
クラウドの実力は情報システム部門が考えているより頑健であり、コスト削減効果も大きい。
IT戦略を考えるべき経営者は、この事実を認めなければ 失格だ。
クラウドに疑問を抱いている情報システム部門には、
「クラウドの現実を直視しなさい」というメッセージを送らざるを得ない。
企業システムはおよそ50年の歴史を重ねており、
基幹系/情報系/OA系/Web系/製造系/物流系/技術系/開発系などに細分化されている。
これ らのシステムの多くは、増築を重ねた温泉旅館や無秩序にスプロール化したスラム街のようになっている。
仮に、スパゲティ化した情報システムをアプリケーションごとに再構築する場合、
情報システム部門や経営者は、新たに構築したシステムに費やす時間 や費用に加え、
正常に稼働するかどうかも考えなければならない。再構築について足踏みするのは当然だ。
一方、企業システムやアプリケーションの多くは、業種ごとにどれも似たり寄ったりである。
つまり、ほとんどの企業は幾つかのテンプレートを作れ ば、業務を当てはめることができる
(自分自身、SOAの概念と同じだと驚いている)。
つまり、SaaS(サービスとしてのソフトウェア)によるサービス化 やクラウド化が可能なのだ。
実用的な「業種クラウド」があれば、そこに組み込める部分はクラウドに任せ、
それ以外の部分だけを再構築する。これがシステム構築における最も賢 明かつ現実的な解決手段になりうる。
〜〜引用終わり
実に的を得た指摘ですね。
特にgoogle Appsの便利さは、今までのシステムの遥か上をいくものです。
しかも、驚くべきローコスト。
沖縄のように、中小企業が多い地方にはピッタリの仕組みだと思います。
クラウドの世界は、どんどんローカルに浸透し、コストパフォーマンス抜群の
結果を残しそうです。
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